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「潮風がレディに口づけて」キャサリン・アッシュ 
潮風がレディに口づけて (イソラ文庫)潮風がレディに口づけて (イソラ文庫)
キャサリン アッシュ Katharine Ashe 辻 早苗

早川書房 2011-03-10
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キャサリン・アッシュのデビュー作で初邦訳作品です。
設定とか展開自体は、それほど私の琴線に触れるものでは無かったのですが・・・
なんというか語り口とかキャラの動かし方とか、作風自体は今後に期待が持てる感じです。
真面目に一生懸命丁寧に描いている感じ、キャラの心の動きが自然で、例えやっていることが的外れでも納得できる感じ、実は大した事件は起こってないんだけど、主人公やまわりのキャラの動きが気になって続きが読みたいな~と思わせてくれるところ、そういう部分に将来性を感じました。
なので、もう少しキュッとしまった設定の中でじっくりとした世界を楽しませてくれたら嬉しいなと思います。
さて今作品は、ヒーロー:スティーヴンがじんわりと格好よくて、なかなか私の好みでした。
目的を果たすために、ある時はフランス人神父になり、ある時はお気楽なハンサム貴族を演出する彼と、孤独な生い立ちと強い正義感を持った自制の塊のような彼と、その対比が自然にできていて共感できるキャラだったと思います。
スティーヴンがなんとかヴァレリーを遠ざけようとしながら、ちょっとしたところで綻んでついついかまってしまう・・・そういうロマンスの醍醐味がストレートに描かれて楽しめました。
スティーヴンの辛い対応に傷つき一喜一憂してしまうヴァレリーの心境もよくわかったし。
最後まで頑張りやのヴァレリーと、そんな彼女に自分自身を曝け出すことを許したスティーヴンの男らしさ、穏やかとも言えるラストにほっと一安心しました(笑)
ただ、ヴァレリーのちょっと独りよがりの行動には、うーむと思うところはあり、そこがちょっと引っかかったかな~。
ともあれ、次作を楽しみにしている作家さんと言えるでしょう。
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テーマ:ロマンス - ジャンル:本・雑誌

【2011/03/26 Sat 21:38 】 | A | comment(0) | trackback(0) |
「聖人を誘惑して」ケイト・ムーア 
聖人を誘惑して (マグノリアロマンス)聖人を誘惑して (マグノリアロマンス)
ケイト・ムーア 草鹿佐恵子

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Sons of Sin #1、なかなか面白かったです。
私はこの手の、「苦境にあってお互いに助け合う若い兄弟姉妹」の設定にどうも弱い(笑)
特に、ヒロインと健気な弟というのが・・・好きだわ♪
だもんで、ちょっとこの作品には甘めの点数をつけてしまったかも。
自分のために侯爵の庶子のザンダーと結婚する姉クレオを心配する弟チャーリーが可愛かったし、そんなチャーリーをついつい甘やかして抱きしめたくなるクレオの気持ちも健気だった。
クレオは予想通り頑張りやで弟思いだけど、情熱も秘めた行動力のあるヒロインとして好感が持てました。
ザンダーへの強気な発言も面白かったし、そんな彼女とのやり取りを密かに楽しんでいるザンダーの官能的な瞳がよかったですね。
そして何より、ダメだと言いながら結局あっさりベッドに行っちゃう下半身ヒーローが多い中、踏ん張ったザンダーの頑張りがなかなかアッパレでした!
信念を持ってクレオとチャーリーと共に戦おう、彼らを守ろうとするザンダーの高潔さが嫌みなく描かれていて気持ちよかったです。
ザンダーをベッドに引っ張り込むためにアレヤコレヤの脅しを考えるクレオもキュートだった。
ただ、物語全体としては平凡な設定で、強い印象が残るという作品ではなかったかも・・・
ザンダーの末弟のキットのその後はすごく気になるので、シリーズが最後まで出てくれるのを期待します!

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【2011/03/20 Sun 21:27 】 | M | comment(0) | trackback(0) |
「復讐は恋の味」シャーリー・ジャンプ 
復讐の味は恋の味 (マグノリアロマンス)復讐の味は恋の味 (マグノリアロマンス)
シャーリー ジャンプ 市ノ瀬美麗

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この作品は、訳者のあとがきが無いのでしょうかね?
なので、シャーリー・ジャンプについての情報は曖昧ですが、確かHQから邦訳が出ていたような・・・?
ともあれ私にとってはお初の作家さんでしたが、まあボチボチといった感じです。
序盤にかけての出だしはなかなかに期待をもてたのですが・・・だんだん勢いが衰えたような気がします。
辛い思い出ばかりの故郷を捨てて、100キロ以上あった体重を素晴らしいプロポーションにまで減らし、映画を撮るという夢に向かって進んでいるヒロイン:アリーのキャラ設定は、真実味と切なさが感じられてとても身近に思えるんですよ。
太っていることでいろんな嫌がらせを受けて悲しい思いをした記憶、そこから自分で人生を切り開いた闘志、そういったことがぐっと胸に迫って、冒頭部分はぐいぐいと引き込まれます。
で、なにゆえトーンダウンしていくのか・・・と思った時、問題はヒーロー:ダンカンの魅力、、、いや魅力の無さ?(笑)ではなかろうかと。
セクシーで「そっち方面」の魅力ばかりで評価される自分自身にウンザリし、中身で勝負したい!と実は地道に努力しているヒーロー、という設定なんだが、、、中身で勝負っつっても、本当にその中身は大人の男として充実しているのか?と少し疑問に思ってしまうわけです(笑)
確かに下半身不随になった妹のために自分の生活を犠牲にしているところとか、誠実さはとてもよくわかるし、見た目と違って穏やかでまともな感覚の持ち主ってのはわかる・・・
でもね、、、なんか賢さが無いんです・・・(爆)
あまりにも単純すぎる、って思っちゃう。
アリーがナンダカンダと思い続けたわりには、あまり厚みのないキャラ描写に終始している気がしてどうも魅力を感じられないな~。
もうひとつ、ひねくれた私にしてみると、そんなダンカンが高校生のうちからアリーの外見を度外視して愛していた、というオチにはどうにも納得できないんですが!
シニカルすぎますか?それじゃあ希望もないだろうって感じですか?
でも、これが正直な感想です。
若いうちは見た目が大事よ・・・と誰かが歌っていましたが(笑)それを覆すだけの人間的厚みを高校生のダンカンに私は見つけられなかったわけです。
軽い出だしから結構壮大なテーマに風呂敷が広がったのも、もうひとつ乗り切れなかった理由かも。

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【2011/03/16 Wed 21:25 】 | J | comment(0) | trackback(0) |
「暗い瞳の誘惑」シャーロット・ミード 
暗い瞳の誘惑 (扶桑社ロマンス)暗い瞳の誘惑 (扶桑社ロマンス)
シャーロット・ミード 本山 ますみ

扶桑社 2011-03-01
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シャーロット・ミードは初邦訳なんだっけ??
なんとなく、扶桑社の邦訳作品ってどこかダークでちょっとオドロオドロした湿度の高いものが多い、ってのが私のイメージなんですが・・・(笑)
この作品もクスリとしたりする場面はほぼ皆無でして、それがまたいい感じでムードがあったと思います。
殊更にリリーとセント・マーティンの魅力を書きたてることなく、それぞれに弱みも強みも持ち合わせた大人な男女として渋く描かれていたのが良かったですね~。
物語の背骨部分の女王暗殺に関わる陰謀とかは、結構力を入れて書かれていても興味がない人には少し退屈だったかも、、、
それでもリリーとセント・マーティンのじりじりした関係と官能性に独特の雰囲気があったのと、後半部分の2人の心の動き、寄り添って愛を確認していく過程の切なさにはっとさせてくれる希望の光が煌めく瞬間があって、不思議と読む手がとまらない作品でした。
セント・マーティンにどんどん息が吹き込まれて最後にはキュートにさえ思えるほどになったし、そんな彼に翻弄されながらも全力で支えようとするリリーの気骨に惚れました(笑)
幸せになってくれて本当に良かった~と、しみじみ思われるラストで、作品が暗いムードなのになんだかほっこりした読後感です。
ラブシーンもあからさまじゃないのに十分官能的で、とてもムード作りが上手いな~と思いました。
他の作品も結構官能的なようなんで、どんな感じなのか読んでみたいですね。

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【2011/03/09 Wed 06:41 】 | M | comment(0) | trackback(0) |
2011年4月の気になる新刊 
扶桑社はいつもの通り2カ月分です。
◎絶対買い!!
○悩み中
△今のところスルー


4/2 扶桑社ロマンス
△カレン・ホーキンス(Hawkins, Karen)「(邦題未定)(TO CATCH A HIGHLANDER)」
The MacLean Curse #3
○メアリー・ワイン(Wine, Mary)「(邦題未定)(IN BED WITH A STRANGER)」
The McJames Clan #1
Scottish Highlands,Medieval

4/8 RHブックス・プラス
○マーガレット・ムーア(Moore, Margaret)「恋物語の主役はあなたに(KISS ME QUICK)」
Kiss Me #1
Regency

4/8 ライムブックス
△クレスリー・コール(Cole, Kresley)「かりそめの蜜月(IF YOU DESIRE)」
MacCarrick Brothers #2、でしょうね?
2007 RT's-Reviewers' Choice Award finalists HISTORICAL ROMANTIC ADVENTURE
◎エロイザ・ジェームズ(James, Eloisa)「星降る庭の初恋(POTENT PLEASURES)
The Pleasures Trilogy #1

4/9 マグノリアロマンス
△シャーナ・ガレン(Galen, Shana)「誘惑された伯爵(GOOD GROOM HUNTING)」
Misadventures in Matrimony #2
◎ジェニファー・アシュリー(Ashley, Jennifer)「王子は漆黒の馬に乗って(PENELOPE AND PRINCE CHARMING)」
Nvengaria #1
Regency

4/9 ラズベリーブックス
◎シェリー・ローレンストン(Laurenston, Shelly)「琥珀の瞳にもう一度(THE BEAST IN HIM)」
Pride #2かと思われますが?
◎エマ・ワイルズ(Wildes, Emma)「月明かりの下でキスを盗まれて(MY LORD SCANDAL)」
Notorious Bachelors #1

4/上旬 イソラ文庫
◎シンシア・イーデン(Eden, Cynthia)「真夜中の罪はひそやかに(MIDNIGHT SINS)」
Midnight #2

4/15 MIRA文庫
△キャンディス・キャンプ(Camp, Candace)「恋のリグレット(THE COURTSHIP DANCE)」
The Matchmakers #4

4/20 villagebooks
◎メアリ・バログ(Balogh, Mary)「(邦題未定)(SLIGHTLY MARRIED)」
The Bedwyns #1
2004 AAR Best European Historical
△ジュリー・ガーウッド(Garwood, Julie)「(邦題未定)」
「ONE PINK ROSE」??
Claybornes' Brides #2だと思われます。
→3作あわせて「THE CLAYBORNE BRIDES」でした。
1997 RT's-Reviewers' Choice Award finalists BEST HISTORICAL ROMANCE IN A SERIES

4/20 二見ミステリ文庫
◎シャノン・マッケナ(Mckenna, Shannon)「(邦題未定)(ULTIMATE WEARON)」
The McCloud Brothers #6
◎シェリー・トーマス(Thomas, Sherry)「(邦題未定)(NOT QUITE A HUSBAND)」
RT BOOK REVIEWS 2009 Reviewers' Choice Award Nominees INNOVATIVE HISTORICAL ROMANCE
2010 RITA Winner for Best Historical Romance
◎ジャッキー・ダレサンドロ(D'Alessandro, Jacquie)「(邦題未定)(TEMPTED AT MIDNIGHT)」
Mayhem in Mayfair #4
RT BOOK REVIEWS 2009 Reviewers' Choice Award Nominees HISTORICAL ROMANTIC ADVENTURE

4/25 角川文庫
△P・C・キャスト & K・キャスト(Cast, P.C. & Cast, Kristin)「裏切りの瞳(BETRAYED)」
A House of Night Novel #2

4/下旬 扶桑社ロマンス
△マーガレット・マロリー(Mallory, Margaret)「(邦題未定)」
「KNIGHT OF DESIRE」??
All the King's Men #1のシリーズともう1冊しかないようなんですが・・・
Medieval
△ルーシー・モンロー(Monroe, Lucy)「(邦題未定)(TEMPT ME)」
The Langley Family Trilogy #2


二見が強力ラインナップです♪
久しぶりのエロイザ・ジェームズも嬉しいし、バログ、エマ・ワイルズ、ジェニファー・アシュリー・・・
4月は大変なことになってます!!
GWにたっぷり時間をとらないと、追いつけそうにありません@@
ところで、扶桑社の刊行予定って・・・出そうでいつも出ないよね(笑)

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【2011/03/07 Mon 20:57 】 | 読書あれこれ | comment(0) | trackback(0) |
「夢を焦がす炎」ジェイン・アン・クレンツ 
夢を焦がす炎 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)夢を焦がす炎 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
ジェイン・アン・クレンツ 中西 和美

二見書房 2011-02-18
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Arcane Society #7, The Dreamlight Trilogy #1、想定内とは言え、相変わらずのレベルで満足の読後です♪
改めてしみじみ凄いなーと思うのは、なんともいえないクスっとさせてくれるウイットですかね。
さり気なく、でもしっかりアクセントをつけて差し込まれるそのユーモアのセンスが、絶妙。
なんだかね~、大した事件なんて起こらなくてもいいから、ジャックとクロエと可笑しな親類縁者たち(笑)とファロンの、かみ合わないことの可笑しみやら底辺に流れる優しい思いやりやら近い者だけに通じる手厳しさやら・・・そういうやり取りや会話だけをずーーっと読んでいても十分楽しいじゃないか、と思わせてくれる職人技に、いつも安心させられ楽しませてもらっています。
今作品からドリームライトを巡る現代過去未来の3部作が始まったわけだけど、正直まだこのドリームライトという概念がどうもピンとこなくて、超能力による攻防戦にもイマイチ乗り切れなかったというところ。
前作~その前2作あたりで引き込まれた世界観が、また少し私には遠のいてしまったような印象があるけれど、それを補って余りあるのが・・・ファロンとイザベラでしょう!!♪
ははは、ハッキリ言ってジャックとクロエのあれこれよりも、この2人の、というかファロンの世捨て人ぶりのキュートさにすっかり主役を奪われた感じになっちゃいました。
可愛い・・・可愛いすぎるぞ、ファロン!!
みなさんすでに母性本能を大いにくすぐられ続けてはいたでしょうが、今回はもう、、、イザベラじゃなくても押しかけアシスタントになりたいっす!!って思っちゃうくらい、キュートでしたね~。
彼のロマンスは今年刊行されるようなので、今からもう楽しみです!
脇キャラだった時の輝きを主役をはった途端に失っちゃうヒーローってよくいますが、ファロンには大いに期待したいところですね~(笑)

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【2011/03/06 Sun 20:08 】 | K | comment(0) | trackback(0) |
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