先日読み終えたルーシー・モンローと同じような雰囲気の設定なわけなんだが、こちらにはほとんどドキドキさせられなかった・・・のは、何ででしょうね~? 熱いのが好きな私が言うのもなんですが、ラブシーンが下品な感じ?(爆) なんだか男性作家の官○小説を読まされている感じがしてきて仕方が無いんですが。 ドキドキするより、だんだんひいてきている自分をはっきりと感じましたね~(笑) なもんで、かなりの飛ばし読み。 ヒーロー:マックはそれなりにいい感じだったけど、ヒロイン:リリーがイマイチ好きになれないキャラだなー。 どこがどう嫌なのか・・・なんつーか、女性としての魅力を大っぴらにはしないにしてもかなり自信があるのね、と感じてしまうところが、ちょっとダメだったかも。 「ワイルド・ライダーズ」の他の面々にはちょっと興味あるけど、多分次の作品は買わないかな。 スポンサーサイト
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Oakla Publishing って・・・オークラ出版・・・BLの?
ここも参戦ですか~?(笑) それとも、パラノーマル系に特化されてたりして。 LARA ADRIAN の ヴァンパイアもの「The Midnight Breed Series」の版権取得ということですが、どうやらヴァンパイアものが苦手なことがわかってきたし、この出版ラッシュの飽和状態では、きっと手が回らないだろうな~。 Kiss of Midnight (Midnight Breed) ![]() Kiss of Crimson (Midnight Breed) ![]() Midnight Awakening (Midnight Breed) ![]() |
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いつもお邪魔するHPで知ったのですが、幻冬舎もロマンスブックスに参戦する模様。
その名も「ラベンダーブックス」!! またまた、紛らわしい・・・(笑) それにしても、今月25日に2点刊行されているらしく、ネット書店ではお取り寄せ状態になっていました。 今日、早速書店に行ってみようと思います。 刊行されているのは以下の2点。 ★メアリー・ジョー・パトニー(Putney,Mary Jo)「放蕩者に魅せられて(THE RAKE (revised from "The Rake and the Reformer"))」 1990 RITA Winner Best Regency Romance The Rake ![]() ★ガーレン・フォリー(Foley,Gaelen)「美しき海賊のプリンス(THE PIRATE PRINCE)」 Ascension Trilogy #1 1998 RT's-Reviewers' Choice Award Winner BEST FIRST HISTORICAL ROMANCE The Pirate Prince ![]() 二見文庫の1月刊行分が予約リストにのっていました。 ★エリザベス・ローウェル(Lowell,Elizabeth)「渦巻き(原題)」 その通り原題ならば(笑) WHIRLPOOL(Revised rewrite of THE RUBY, written under Ann Maxwell)?? Whirlpool ![]() ★リンゼイ・サンズ(Sands,Lynsay)「ラブ・イズ・ブラインド(原題)(LOVE IS BLIND)」 ヴァンパイアものも書かれているみたいです。 Love Is Blind (Leisure Historical Romance) ![]() |
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The Goddard Project Series #1 いやー楽しかった♪ 「さらにホットになった」という帯の文句はダテじゃない感じです(笑) なんつーか、ストレートな熱さがあった Mercenary Trilogy よりも、もっと「こしゃくな」感じ?! 熱さにも技が加わったような気がします。 お互いの部屋を探索してセクシーなものを見つけてはドキドキするあたりや、思いっきりなテレフォンセッ○○!! 不思議とこれがお下品になってないと思うのは、私だけ? 熱いのが苦手な方は、こういうのもげげっと思うのかもしれませんが、私は全然平気~。 むしろ、2人の鼻息の荒さがキュートだわ、と思ったくらいざんす。 イーサンに「ご無沙汰だから激しすぎる」と言われたと思い怒り爆発させるベスと、ベスの誤解を解こうとするうちに墓穴を掘るイーサンが・・・可愛い♪ ルーシー・モンロー作品ではもう誰も期待していないでしょうが、サスペンス部分はほんの「香り付け」ですから! その辺、目くじらたてずに軽い気持ちで読んでいただくと、非常によろしいかと(笑) 同じようにサスペンス風味の熱さ爆発作品のジェイシー・バートンと、読後の印象が全然違うのは何でだろうね~。 そのジェイシー・バートン、また明日にでもレヴュー・・・・しようかな? さて、このシリーズ、どうやらベス父がキューピッド役?その設定もまた、笑えるなー。 |
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あー、やっぱりロリさんは長編より短編~中篇が面白い!と思ってしまいましたね(笑) ★「約束が永遠へとかわる夜」 THE CHRISTMAS PRESENT in "I'm Your Santa" ノア&グレイシー、他大好きな家族達も登場して、私にはなんとも懐かしく嬉しい作品。 ベスをなんとか説得しようとするレヴィの我慢強くも男らしい態度はなかなかのもんです。 ベスを裏切ったブランドンも結局はなんとなくいい人ってことで片がつくあたりが、ロリさんらしい感じ(笑) ★「七日間の魔法」 DO YOU HEAR WHAT I HEAR in "A Very Merry Christmas" 4作品の中で一番楽しかった♪ 双子の姉のロマンスが、お互い意地の張り合いであんまり面白いと思わなかったので期待していなかっただけに、このマーシーの可愛らしさにやられたーっ。 フワフワした雰囲気とは違った地に脚がついて辛酸もたくさんなめてきた彼女の達観した感じと、動物にも人にも優しく接する思いやりが、気持ちよかった。 そんなマーシーを拒もうとしながらどんどん惹かれて理解していくオジーの様子も良かったし。 なんか、ほんまにかわいいカップルだなーと思えるお話。 こういう、心から優しく献身的な女性を「嫌味無く」描かせたらロリさんは上手い!と改めて実感。 ★「ヤドリギの下でつかまえて」 HE SEES YOU WHEN YOU'RE SLEEPING in "Jingle Bell Rock" あまりにも都合よすぎる展開だったかな~。 ブッカーとフランシスのお互いの良さを描く前に話しが終わってしまった感じ、でしょうかね。 長さの割には登場人物が多すぎて、肝心の2人の描写がちょっと性急だったような気がします。 私としては兄の友人ケアリーがいい味出していて気になったけど(笑) ★「聖夜にハートを盗まれて」 WHITE KNIGHT CHRISTMAS in "The Night Before Christmas" ヒロイン:リリーがちょっと微妙・・・、好きになるには捉えどころが無ささぎたかも。 まあ、この短さではね~。 それでも「名誉挽回モード」なパーカーの献身ぶりは笑えて楽しかったけどね。 |
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オーロラブックス創刊、しかもお初作家ということで読んでみました。 来月はエリザベス・ボイルにドナ・コーフマンという、なかなか興味深い品揃えで、今後に期待がもてる感じです。 さて、この作品は粗筋だけからはあまり想像しなかった骨太な感じがあって、じっくりと読ませるところがあったと思います。 イングランドとアメリカのボストンが舞台ということで、ジェニファー・ドネリー「薔薇の宿命」を思い出させる設定。 ヒロインが序盤でかなり痛めつけられるところも、なんだか似ていました(笑) けれど、それで引いてしまうというよりも、その後のヒロイン:ブライアンの心理面への影響や考え方の土台になっていく重要な部分なので、苦しい描写も試練として受け止めれる感じでしたね。 後々「13日の金曜日」のジェイソンの如く(爆)復活するんじゃないかとビクビクした?!完全な悪役ラウル、これぐらい気色悪いと天晴れという気さえする、なかなかよくできたキャラ設定でしたよ~。 いやほんと、親父共々、本当に見事な悪役ぶりで・・・! そういう男達と対照的に、男性的な魅力満載なんだけど心根の優しい誠実なヒーロー:アーロンは、ある意味優等生的なヒーローかもしれませんね。 突出した魅力は感じられかなったけれど、ブライアンの頑なな心の素を十分理解して、彼女自身の選択の自由を常に考えているあたりは、惚れ惚れするくらいいい男でした。 アーロンがやたらとブライアンの寝室に忍び込み、気だるげにベッドに横たわる場面が何度かあるのだけど、そこが普段の颯爽としたキャラとは対照的で、結構ドキドキさせてくれると思います。 ブライアンが最後までかなり自分自身の考え方に捉われているのでイライラする方も多いかなーとは思うけど、私は過去が過去だけにそこは大目に見てあげれる程度でしたね。 アーロンと共に生きようと決めてからの彼女は、重いコートを脱いだように軽やかになり、可愛らしさも増した感じでした。 アーロン、ブライアン共、実の父親との確執があり、それが物語の裏側に流れているテーマなんだけど、ブライアンの個性に気がつきありのままの彼女を手放しで愛せるようになった父ウェストンが、後半になればなるほどなんとも言えず好々爺めいてきて・・・(大笑) アーロンと父親の対峙に居合わせる場面やラストの暖かい場面や、結構いい味出している感じです。 全体的に、よくまとまった展開力のあるストーリーだなーと、ただしロマンスのドキドキ度はそんなに高くないぞ、と(笑) |
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文庫本にしては珍しい2in1のこの作品、なんとなくアメシスト・エイムス名義の熱さ爆発の前作とは一線を画すんだろうとは想像していたけど・・・つまんなかったー。 全然印象に残らない作品でした、残念ながら。 アメシスト・エイムス作品が熱さ爆発な中にも結構クスクスさせてくれるところがあったりして、かなりご都合主義名後半のサスペンスのことも「あ、そんなのあったの?」って忘れちゃうくらい面白くてね~、私はかなり好きだったんだけど。 だから期待していたぶん、かなりがっかり感がありましたね(笑) 特に2作目なんて、最後1/4くらいはかなりの飛ばし読みで、内容があんまり思い出せないかも。 1作目はミステリ部分とか結構考えられている感じはあったけど、なんだかヒロイン:チャーリーがあんまり好きになれず・・・。 伯父さんも最後にはいい人になるわけだけど、なんかこの人も薄ら気持ち悪いっていうか・・・最後までモヤモヤ感が消えないすっきりしない読後です。 あまりにも語ることが無いので、レヴューも遅くなってしまったわ~。 |
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来年1月に出る「マイ・バレンタイン2009」にロリさんの短編が入るそうです。
これって・・・初邦訳だよねー? HQでは「TAILSPIN」という作品が"THE TRUTH ABOUT CATS&DOGS"というAnthologyに入っていて、未邦訳だと思うのだけど・・・どうかな? The Truth About Cats & Dogs (Feature Anthology) ![]() |
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The Bridgertons #4 ペネロペの長い長い恋物語、ここにようやく成就(笑) 以下、ネタバレありなんで未読の方はご注意を。 1作目からこの2人とずっと親しんできたので(特にペネロペの成長ぶり!)なんだか感慨もヒトシオですねー・・・。 コリンに図らずも心無い言葉をかけられても気丈に振る舞い恋心をひた隠しにしてきたペネロペ、という設定自体が、もう私のツボなんですよね。 何度も何度もしつこいですが、いけてない女子の成長物語も、いけてない男子の成長物語以上に大好きなんでね~。 もう、何度ペネロペのいじらしさと賢さにウルウルきたことか! そして、自画自賛ですがレディ・ホイッスルダウンの正体も見事正解だったんで、一人でご満悦です(爆) ま、そうじゃないと話が盛り上がらんってね。 どこまでも陽性なうわべのコリンに、こういう側面を持ってきたか~と、なかなかこのあたりの設定も面白く、ペネロペを愛しながら愛するが故に才能に嫉妬する可愛い男の図、良かったですね。 ただ格好いいだけじゃない、ちょっとひねったダークなコリンだってもちろんコリン自身なわけで、そこの心理描写もきっちりされていてダレてないし。 ペネロペがコリンの反対を押し切って新聞を発行しちゃうあたり、それからコリンが真実を語った時のあっさりした解決、なんかは確かにちょっと都合よすぎる感じもするけど、とにかくこの2人のロマンスってだけで、なんかもー許すよ私(笑) ペネロペにキスをねだられて、頭爆発してもだえ苦しむコリン、あの場面の描写はまー、こっ恥ずかしくも純情でドキドキして大変ぐーーっ。 まったく、、、可愛いね君たち! なんか、ストーリーがどうこうより、キャラ2人が好きすぎて、まともなレヴューにならないっす!! |
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LS版、しかしこの表紙のおっさんは誰?!
今月は発売のMIRA文庫版 「哀しい嘘」のヒーロー:ジムの同僚刑事、現在は囮捜査官のフェリーペと海洋生物学者でシーワールドに勤めるカリーのロマンス。 囮捜査官として身元を偽って操作中に偶然遭遇した2人、フェリーペは彼女の身を守るために車のトランクに監禁して立ち去ることになる。 その後、別の人物として犯罪組織に潜入操作中に再会したカリーに以前の身元をバラされそうになったフェリーペはとっさに彼女の「唇」をふさいで・・・。 濡れ衣をきせられて警察からも犯罪組織のボスからも狙われることになったフェリーペの語ることを、なかなか真実して受け入れ信頼することができないカリー。 酷い扱いを受けた初対面の時から、すでにフェリーペに抗えない魅力を感じていた彼女は、何を信じるべきかで煩悶するのだけど、最後には自らの心が求めるフェリーペを信頼するようになるわけだけど、そこまでの彼女の心の揺れ具合やらフェリーペの女友達への嫉妬やら、ちょこちょことイライラさせられるポイントはある(笑) この頃のブロックマンのヒロインらしい、ちょっと思い込みの激しい感じかな~。 まあ、行動力はあって可愛くもあるんだけどね。 一方のフェリーペはとにかく辛抱強いです。 八方塞の状況でも、カリーの気持ちを優先させてあげたりして、懐の深さを見せています。 本人も言う通り、見た目とは対照的に若くして老成した感じなんだけど、そんなフェリーペがカリーに対しては自制できない様子は、可愛いかな。 |
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ブロックマンの未読のLSを息抜きに読んでみました。 ちょっと、「君に捧げるラブレター」を思い起こさせるストーリー。 残酷な仕打ちを受けて別れた恋人ジムを憎みながらも忘れられないエミリー、そんなエミリーを当時から心の底から愛していたジム。 2人の再会の驚きから、囮捜査のために同じ部屋で過ごす苦しさや熱さ、そういったお互いの状況と心境の変化を交互に細やかに描写していて、丁寧さを感じられますね。 エミリーが多少頑なかなーとは思うものの、後半からは芯の強さをガンガン発揮してきて、その後のブロックマン・ヒロインらしさも感じられたかな。 ジムは男前度を増すエミリーとは対照的に、後半は自信の無さからなかなか吹っ切れなくて・・・(笑) ユーモアもいい感じで効いていて、サクサクと読めるLSらしい作品。 |
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来月のライムブックスのクレイパス、今日書店で確認してきました♪
12/10 ライムブックス ★リサ・クレイパス(Kleypas,Lisa)「せつない夜にささやいて(MINE TILL MIDNIGHT) 」 The Hathaways #1 2007 RT's-Reviewers' Choice Award Winner HISTORICAL ROMANCE OF THE YEAR 「冬空に舞う堕天使と」に登場したCam RohanとAmelia Hathawayのロマンス デイジーを惑わせた(笑)あのキャムの登場!!楽しみですね。 Mine Till Midnight (Platinum Romance Series) ![]() |
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The Merridew Sisters Series #3 読了。 これまで2作には無い設定で、ちょっと雰囲気が変わった感じですね~。 舞踏会とかドレスやクラヴァットやらが登場しないので、そういった華やかさが好きな方には少し物足りないかもしれませんが、異国情緒はたっぷりで楽しめました。 2作目でスカした(死語?)ヴァイオリニストとの危うい恋に溺れていたフェイス、今作品ではいきなりその相手に裏切られ駆け落ちまでした結婚が偽装であったことが判明。 ホープと違って大人しい印象だったフェイスが、実は非常に芯が強く粘り強いということがだんだんわかってきて、彼女の真っ直ぐな行動をついつい応援したい気持ちになりますね。 ヒーロー:ニコラスはかなり謎めいた感じ、彼がどうして出あったばかりの、それも身なりもボロボロで身の上話だって怪しいフェイスを結婚してまで救おうとしたのか、その理由が徐々にわかってくるんだけど、それにつれて彼のどこか自暴自棄な「暗さ」もなるほどーとわかってくるのです。 2作目のセバスチャンも真面目な男だったわけだけど、このニコラスはそれ以上に真面目というか頑なで暗めです(笑) それには理由があるわけで、そんな彼がフェイスの魅力に抗えずにドキマギしたり情熱に身を任せたりする様子が、なかなかセクシーで良かったですね。 「俺達に未来は無い」と言い続けながら、フェイスとのひと時では独特のユーモアや大らかさを見せていて、普段の暗く一途な感じと対照的でね。 そんなニコラスをとことん信じて決して諦めずに追って行くフェイスと、お似合いなカップルだなー。 ニコラスの部下のマックと、旅の途中で知り合うジプシー娘とのロマンスも盛り込まれているんだけど、それはまあご愛嬌というか彩り程度かな~。 エストレリータの頑なさが、ちょっと疲れた部分もあったけど(笑) さて、次はいよいよ末娘グレース、楽しみです。 |
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正直、あんまり期待せずに読んだので(笑)思いのほか面白かったです。 特に、ヒーロー:ニックの心境の変化や、自分でも思ってもいない感情にふりまわされる矛盾した心理描写が、なかなか上手に描かれていて、ソフィー・ジョーダン、けっこう上手いなと(笑) 軽蔑する腹違いの兄の未亡人が妊娠していると知り、優しく接しようと思ったり欲望に戸惑ったりの気持ちの揺れや、彼女の嘘がバレた後の愛情の裏返しの憎悪の激しさ。 そういった人間らしい心の動きと、いい人なんかじゃない普通の男の葛藤が、最後まですごく上手に描写されていて読ませた感じです。 自分からメレディスを結婚させようと画策したくせに、いざ求婚の場面に立ち会わされた途端に取り返しのつかない方法でぶち壊す・・・そのあたりのどうにもならないジレンマをこっちもハラハラする感じで読ませてくれるあたりも面白かった。 ストーリー的にはあんまり意外性は無いんだけど、ここまで反発し合って激しくいがみあいながら、それ以上に激しく欲望にとらわれる2人の様子が面白い。 当然読者は「そりゃ愛すればこその裏返しよね」とわかっちゃいるけど、ニックとメレディスがハタとそのことに気付いて自分自身の激しい行動にどこか納得するので、読んでいるこちらも思わず感情移入してしまう感じ。 どこがどうとか上手に言えないのだけど、なんだか引き込まれる作品なんだな。 メレディスへの愛にようやく気付いたニックの、憑き物が落ちたような柔和な表情が、読後を優しい気持ちにさせてくれる。 あれだけ激しく争った2人の、全てをさらけ出した後のほっくりした落ち着きが、心地よかったですね。 |
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笑えた~~! 稀少本の古書店の共同経営者のアリナは、ルネッサンス研究のとある雑誌での論争のため、同じく研究者のジャレッドと激しい手紙のやり取りを交わしていた。 激しい論議の応酬の文通を通じて、ジャレッドはアリナこそ自分が求めている女性だと気持ちを決め、いきなり彼女に会いに行き、心のうちを吐露して激しく詰め寄る・・・ まーー、現代なら完全にストーカー、警察に通報されてもおかしくないジャレッドの行動が、可笑しいったら・・・!! 有無を言わさず「俺達はこうなる運命なんだ~」とばかりに、アリナをじりじりとセクシーに追い詰める様子が素晴らしい(笑) やがてジャレッドに自分と同じ孤独な影を感じたアリナが、男らしい魅力と強引な求愛と癒しを求める心に屈していく展開、まさにクレンツらしいロマンスという感じです。 古くないのが、凄い。 そこに、稀少本を巡る事件というちょっとしたミステリーも上手に絡んで、最後まで流れるように読ませてくれて、読後はほっと幸せな気持ちになる。 これだから、古いDを読むのはやめられないですね~。 |
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