今月の一番のお楽しみ、マッケナの【McCloud Brothers Series】以外は、長編はお初なんですよね。 もちろんこの作品も大いに楽しみにしていたのだけど、私的には実は「RETURN TO ME」のほうを先に邦訳して欲しかったな~(^。^;; この、ティーンエイジャーの頃の初恋の相手を密かにずっと大切にしていた、という設定が私好みなもんで。 そういう意味では、「夜の扉を」の後に二見さんから刊行予定の末っ子ショーンの物語も、昔の忘れられない恋から始まるんだよね。 今から楽しみですなので、来年早々くらいには出して欲しい!(爆) 今回のヒロイン:アビーは、いわばダメンズウォーカーの典型というか、悪い男についつい惹かれがちで自分では何もしていないのに車は3回オシャカになり警察沙汰になり・・・そんな自分にほとほと嫌気がさして心機一転美術館のスタッフとして思い描く安定した未来へと進み始めたばかりの女性。二度と男で転ばないように、デートする相手には厳しい基準を設けているのに、ある晩最悪のデート相手をやっつけて家の鍵を開錠してくれた怪しくセクシーな「鍵屋」ザンに強烈に惹かれてしまう。 一方のザンは、若い頃に友人の罪をかぶって有罪になった経緯から、人生をどこか斜めにみていてその日暮らし、女性とも深入りせずに最近は禁欲生活に陥っている。 親身になって心配してくれる「じいさま」や個性豊かであったかい兄弟&妹もいるけれど、自分自身の未来を決めかねているというかどこか真剣さが足らない。 そんな2人が一目で惹かれあって・・・という出会いなんだが、今までのマッケナ作品に比べて、明るめ&軽めなヒーロー・ヒロインという印象。 ヒーローのザンなんて、確か36才っていう設定だったと思うんだが、言動はまるで少年のよう!思ったままが口に出ちゃうし行動もストレートで、自分の気持ちを隠して表面的にはいかつい男っぷりを発揮したこれまでのマッケナヒーローとは一線を画する感じだね~。 アビーにメロメロでほとんどストーカーみたいに後を追ったり、ちょっと別の男に手にキスされているのを目撃しただけで頭に血が上ってセックスで支配しようとしたり、アビーの怪しい探偵ぶりにヤキモキしてオロオロとお世話してついて回ったり・・・(笑) 可愛いんだよね、一言で言っちゃうと(爆)そして大人げ無い・・・(笑) アビーのことを思っているのに、ついつい自分の感情の赴くままにケンカをふっかけてしまったり、とても36の大人の男って感じじゃないんだが、それはそれで憎めない。 アビーじゃないが、ごめんよと謝られ、うな垂れてキスされたら、もう許しちゃいたくなる・・・。 すぐに赤面するところは、マッケナヒーローの特徴でこれまた可愛いし~。 自分の部屋へ照れながらアビーを連れていくとこなんて、なんだか切なくもありドキドキ。そう、男性が女性を部屋に招待するって場面、なんだか妙にそそられるんだわ、私~。今回もいっつもアビーの部屋でラブラブしているところから、「早く自分のネグラに連れていけ、ザン!!」と密かに小旗を振っていましたわ。 サスペンス部分は、今回はちょっと情けないサイコキラーだなーって思ったんだけど、どうでしょう? 自分で自分に酔っているからか(苦笑)自画自賛の割りには証拠を残しすぎだろう、あんた!!しかも、手下がどいつもこいつもドンくさい・・・。ザンが格闘技の達人でも、そんなにあっさりやられるか?(笑) ラストの監禁場面は、アビーとベッドの格闘が面白かったし、嫌な奴だったマティの活躍?であっけないけどそれなりに納得な収まり具合かな。 全編を通して、アビーとザンの夫婦漫才のようなユーモア満点でセクシーな会話がいつにも増して楽しかったのと、ラブシーンはもういつも通り熱くて・・・満足です。 だんだん、この熱さに慣れてきた自分が怖い・・・。 【McCloud Brothers Series】のような焦燥感とたまらない切なさは無かったけど、根っからのマッケナファンの私は点も甘いので大いに楽しめた作品でした。 ザンのユニークな兄弟&妹たちのスピンも期待できそうな感じだし、マッケナには頑張って書いてもらいたいな~。 スポンサーサイト
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デリンスキーのボニー・ドレイク名義のEの1冊目。 かなーり、時代を感じる。。。訳とか(笑) Eだけど、ラブシーンはかなり控えめで奥ゆかしい。というか、これ以上書きようがないのかもね。 お互いの伴侶を事故で亡くしたアンとミッチが、偶然休暇を静かに過ごすはずの山荘でブッキングして、次第に惹かれあい次もまた同じ山荘で会う約束をする。けれども、ミッチにはアンに話せない秘密があって・・・というストーリー。 ミッチの経営する航空会社の飛行機事故でアンの夫が死亡し、ミッチはそのことを言い出せず訴訟の席でついに顔をあわせることになるんだけど、ありがちな展開だけどそこまでの2人の盛り上がりが早急すぎずに丁寧に描かれている。 今の時代にあった訳で読むとまた違うんだろうけど、どうしても古めかしさが消えないね~(笑) ボニー・ドレイク作品は全部未読なので、これからもチョコチョコ読み進めようと思っています。 |
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文庫の新作が続いたので、ちょっと肩の力を抜いて・・・いつものペニー・ジョーダンの古いRに逃避(笑) もう、この時代のRらしい展開、傲慢ヒーローにやたらつっかかる独りよがりなヒロインが誤解に誤解を重ね・・・。 そのワンパターンぶりが、気持ちよいのですが(爆) 今回のヒロイン:ブルックはゴージャスな外見と名家の出のためにお高くとまった女性と思われがちでも実は純粋、というステレオタイプのペニー・ジョーダンらしいヒロイン。 一方のアダムも傲慢で愛していることを自分からは決して口にしないくせに、ヒロインにはメロメロで激しく追い詰める。 最初から惹かれあっているくせに、そこに意地悪なヒーローの元カノとか現れて、ヒロインは心労のために体調を崩す・・・というこれまたパターン!! って、これだけ書くと「何が面白いの?」と思われるかもしれないが、面白いんです、このパターンをわかりきって読むと(^。^;; 古いRにしては、ラブシーンが結構情熱的で熱かったわ~。 今日はNFLカウボーイズ戦をLIVE観戦。 ついについに、3連勝~♪ |
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今月もクレンツ2作品、この調子で毎月邦訳が出版されることを希望(笑) アマンダ・クイックとして描くヒストリカルは、もう安心して読ませてくれる感じがありますよね。 決してマンネリではなく時代もイロイロなんだけど、どこか生真面目で天然なヒロインといかめしく自制の塊ヒーローという、お約束パターンが非常に心地良い♪ 今作品ヒロイン:キャロラインは過去のスキャンダルのために未亡人と偽って「扇情小説家」として生計をたてているという、これだけ聞けば「世事にたけた」女性のはずが肝心なところは初心でなんとも可愛いらしい。 ヒーロー:アダムと初めて結ばれる場面は、とっても潔く思い切りがいいのにいざ!って時に・・・(爆) アダム、ご愁傷様。でもま、逆に燃え上がったからいいのか?! 一目見た時からキャロラインにラブラブなのに、純粋な気持ちをなかなか認めたがらないアダムが、自分の育った部屋にキャロラインを連れて行くシーン、いやー、ちょっとウルウルしちゃいました。 一本気で誠実なのに、いかめしい仮面の下に本心を隠したアダムが本当の姿をキャロラインだけに見せるんだもんね~。 そんなアダム、キャロラインの小説の悪役のモデルにされ、自分でも何故かわからず(要するにキャロラインに良く思われたいだけなんだが)そのことが気に食わなくて仕方が無い、いつもは読まない新聞の小説の続きに一喜一憂・・・プププ。 可愛いじゃないの。 クイック節満載で、いつものように守るべき年下家族や暖かく見守る風変わりな年上家族が登場して、天然ヒロインをいかついヒーローが最後にはがっちり腕に抱くというパターン、大いに堪能♪ |
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ビバリー・バートンの先に出たシングル・タイトル「星降る夜に誰かが」がイマイチだったので、ちょっと危惧していましたが、やっぱりな読後感でして・・・(笑) いや、前よりひどいな・・・、この気持ちの悪さは! 以下、結構なネタバレがあるので未読の方はご用心を。 読了して今一番思うのは、こんな事件が起こったのはクイン・コルテス全部あんたの下半身のせいなのでは??!ってことです(爆) はっきり言って、前作のヒロイン:エラの義父ウェブ以上に節操がなく、そんな自分をなんだかちょっと肯定しているような感じでね~。 「女性をティッシュのように使い捨てにする」って書いてあったが、本当にその言葉以上でも以下でも無いところが凄いです、ある意味。 途中、クインの部下でクインに報われない想いを抱くマーシーとそんなマーシーを大切に思うアーロンのロマンスがちょっとあるんだけど、こっちのカップルのほうが全然微笑ましいと思っていたら、、、最後にそれはないんじゃないか?!えーーーっ??って(笑) アーロンが可愛そすぎやしませんかい??! ここで堪忍袋の緒が切れ掛かったのだけど、ぶちっと音をたてて切れたのは、こんな救いのない事件の後で子供ができたのと暖炉の前で談笑しあうクイン&アナベルの場面でしょうかね。 いやいや、その前に、犯人の過去のあんな悲惨なことがわかったのに、その後の苦悩はカウンセリングを受けたという数行があるだけっつーのは、どうなのよ? とてもじゃないけど、こんな背景の後にめでたしめでたしな気分になれないな~、私。 最初から最後まで、クインとアナベルのロマンス部分にはドキドキしないし、2人のようやくのラブシーンも、なんだかもう好きにしてって感じで乗れなかったしな~。 とにかく、最初から最後までダメダメというかムカつく登場人物ばかりの中で、ジム・ノートンだけが唯一の救いでしょうかね。 同僚のサンドラといたしちゃったところもなんだか可愛いし(笑) これだけダメ出ししても、ジム・ノートンと女性保安官の反発しながらの恋・・・と聞いただけで次も絶対買おうと思っている私(^。^;; それにしても、ここ数冊はなんだかフィットしないものが続いたので、マッケナの前に軽くTでも読んでおくかな~。 Killing Her Softly ![]() 今作品 Quinn & Annabelle Close Enough to Kill ![]() Jim & Bernie The Dying Game ![]() Judd & Lindsay Coming in February 2008 THE MURDER GAME (Griffin Powell must face the demons from his past in order to save the woman he loves) だそうです・・・♪ |
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スーザン・アンダーセンの邦訳第2弾、冒頭でアンダーセン自ら書いているように、先に出た【THE MARINE SESRIES】の後に書かれた【THE STORIES OF TWO SHOWGIRLS】の1冊目。 ラスベガスのショーガールで同じコンドミニアムに住み同じ舞台に立つトリーナとカーリーの物語。 まずはトリーナと、彼女の年の離れた亡夫の息子ジャックスとのロマンス。 次作への複線ありありで、カーリーが毛嫌いしながらも気になって仕方が無い隣人ウルフガングもほんのさわりだけ登場しています。 しかし・・・「スウィートハートは甘くない」を読んでこちらを読むと、なんだか作風がぜんぜん違う気がして仕方無いんだけど~?! そして、私は断然「スウィートハート~」のほうが好きなんだよね~。 なんか、パンチが足らない気がする(笑) そのパンチの足らなさは、ヒーロー:ジャックスの普通のいい男ぶりにも原因があるかも。 いい男だし、数学オタクで飛び級した孤独な少年の影をひきずるってキャラも面白いんだが、なんだかやっぱりパンチが足らない・・・(爆) あ、クープのキャラが強烈すぎたのかしらん?? ヒロイン:トリーナも、芯の強い格好いい女性として描かれているんだけど、これまた及第点という感じで・・・ 正直、この2人よりもマックとエレンの恋の行方のほうがよっぽど気になりましたよ、私は! 還暦を迎えたエレンと、そんなエレンにメロメロでつい子供っぽく怒らせてばかりの行動に出るマック・・・(笑) プールサイドのシーンなんて、ドキドキしたわ~(^。^;; はい、正直、次のカーリーのロマンスのほうが期待が高まっている私です・・・。 【THE STORIES OF TWO SHOWGIRLS】 Skintight (MIRA) ![]() 今作品 Jax & Treena Just for Kicks ![]() Wolfgang & Carly |
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ブロックウェイの2002 RITA Best Long Historical Romance 受賞作、テンポよくさくっと読了。 RITA賞受賞作!と帯に入れるのが今や当たり前の宣伝文句になっているロマンス本、それでもやっぱり期待して読むわけです。 で、すごく普通に楽しいロマンス・・・だった、私にとっては。 っつーか、ロマンス部分があんまり感じられない、ような~(爆) いやいや、全編レッティとエリオットのままならぬ恋模様なわけだけどさ。 なんちゅーか、フィットしなかったです、悶々としなかった(^。^;; すみません、いきなりテンション下げ下げですかね? 【The Rose Hunters】のような、ちょっと暗い報われない想いの熱さが好きなんだな自分は、と改めて思わされた作品、かな。 あと、どういった信条であれ「率先して」法を犯しているヒロインってのにも、なかなか感情移入できない私。そんな堅苦しい人間じゃなーいんですけどー(笑)なんでだろうな~、時々例外はあるんだけど。 クロッケーのシーン等々、笑える場面も多数、だからテンポよくさくさく読めるんだが、いかんせん萌えない・・・。 レッティが斜め目線だった人生観から、次第に大人な成熟した女性の寛大さと前向きさを得ていく再生の物語、と読むとそれはそれで楽しい。 ただ、エリオットの抱える苦悩ってのが、思ったほど伝わってこなかったのが残念。 レッティにふられてもふられても真っ向勝負で向かっていく姿は、その真摯な人柄と併せてすごく好感はもてたけど、おバカなラブラブヒーローって感じじゃないので言葉は悪いが可も無く不可も無くってイメージなんだよね~。 【The Bridal Stories】 The Bridal Season ![]() 今作品 Elliot & Letty Bridal Favors ![]() Justin & Evelyn こっちのほうが楽しめそうな予感・・・ |
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おっと、3日もレヴューを空けてしまいました(^。^;; 今週は、読書時間がほとんどとれずで、せっかくのクレンツ作品も一気に読むことができずに残念! NFLの開幕で、大忙し(笑) DVDレコーダーのHDD残量があっという間に2/3になってしまい、この週末はコツコツとメディアに落とす作業をしなければ・・・。 さて、クレンツのSF作品を出してくれたハヤカワさんありがと~!な気持ちを込めて・・・。 体裁はSF、でも中身はしっかりロマンスしています!! 妙に力が入って大層な設定になることなく、あくまでも「地球に限りなく似た惑星」を舞台にしているところが良い。 街の名前は「ニュー・シアトル」だし(笑)食べ物にしてもちょと地球食をひねってクスっとさせているところが肩に力が入ってなくてリラックスしてどんどん読めるのよね。 クレンツお得意のやたらお節介な叔父さん叔母さんや、成長過程にある年下の兄弟なんかが登場するし、ヒーロー:ルーカスは荒削りな一匹狼、ヒロイン:アマリリスはお硬い不思議ちゃん・・・(爆) SFなんだけど、どこまでもクレンツ的な楽しさ! まあ、ストーリーもお決まりと言えばそれまでなんだが、安心してリラックスして楽しめる。 ユーモラスでクスクスする会話の中でも、「麦わら桃のパイ」のエピソードが大好き♪ 「麦わら桃のパイ」ってもの自体がなんて魅惑的~~♪なのに、一切れ残ったそれを物欲しそうに見るルーカスがおかしいし、更にそれを作ったのがオスカー叔父さんだと知った時のルーカスの反応が・・・(爆) もーー、こういったちょこちょこしたエピソードがいかにも上手くてね~~! 最初から最後まで、おとぼけカップルのラブラブ具合と、暖かい家族の優しい目線でさくさく楽しめる作品ですよ。 【St. Helens】シリーズ Amaryllis ![]() 今作品 Lucas & Amaryllis Zinnia ![]() Nick & Zinnia Orchid ![]() Rafe & Orchid |
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Vコレクションで日本にも「エロティカ作家」として登場済の(笑)エマ・ホリー。 クレンツとブロックウェイと同時に3冊購入した中で、ホットさを求めて最初に読んでみたんだけど、大当たり♪ いやーー、今年の嬉しい誤算かも、マジで。 率直な第一声は、エマ・ホリーはやっぱりエマ・ホリーだった!(爆)でも、ここまでキャラ立ちできるとは悪いけど想像しなかったかし、ヒーロー&ヒロインの個性とロマンスの絡まり具合がここまで切なく細やかとは思わなかったし、ラスト付近ではほとんどファミリーひっくるめての暖かい希望の物語になるなんて・・・正直努々思わなかったよ! エドワードが弟のスキャンダル消しのための婚約者に・・と思った相手フローレンスを「覗き見」して一瞬で惹かれる場面から、そうとは知らないフローレンスに何食わぬ顔をして初対面の挨拶をしながら思わず顔が赤くなるところ・・・弟フレディとは屈託なく接することができるのにエドワードがいるだけで息苦しくなってとまどいながらエドワードによく思われようと無意識に頑張るフローレンスの様子・・・そういった導入部分のドキドキ感が非常に上手だし細やか。 スキャンダルがいよいよ人の口にのぼり始めて一家がグレイストウに引きこもる中盤からは、お互いの素顔が見え始め、エドワードは冷徹な仮面の下の苦悩、フローレンスは気丈さと万人万物動物全部から慕われる愛らしさと奥ゆかしさが前面に出てきて、お互いがそんな意外な一面を発見しては心密かに喜んだり苦悩したり。 エドワードがどれだけフレディを大切に守ってきたか、そんなエピソードもいくつも出てきてその度ジーンとくるし、一見無愛想なエドワードが犬たちに溺愛され、フローレンスも初対面なのに大歓迎を受けて思わず絆を感じて見詰め合う場面も、素敵。 「この人はぼくらの大好きな人と同じだ」という犬たちのはしゃぎぶりにどうしようもない一体感を感じだまって見つめ合いながらクラクラする2人(笑) フローレンスが自分に認められたいと乗馬を始めたことを知ったエドワードの喜び方も可愛いし、フレディの落馬事故の際に思わず自分の内面をフローレンスに吐露する場面なんて2人の心理がじんわりと正直なタッチで描写されていて、こっちまで胸がじわーっとなったな~。 ラブシーンは、そこはそれ「エロティカ作家」の面目躍如、ダメな人にはダメな○○プレーまがいの熱い場面もあるんだけど、行為そのものよりもエドワードの抑えに抑えて自制がぷっつんした凄さと(笑)フローレンスの頓珍漢な無知&積極性が勝って、もー好きにして!状態・・・かな(笑) その点は、先日読了したバド&クレアの「盛りのついたミンク」カップルと東西横綱ってとこでしょうか~? サイドストーリーとしてゲイである弟君フレディの苦悩と恋の行方もあるんだけど、ラストに目掛けて世間体と兄と自分自身から自らを解放したフレディの飛躍が、すかっと心地よい。 愛溢れる家族へと血縁以上に深く結びついた一家のラストの乾杯シーン、気持ちよかったな♪ 他のことそっちのけで500ページ弱を一気読み、いつもはちょっと一呼吸置いてのレヴューになるところを読み終えた途端に書きたくなった、そんな作品です。 ラブシーンが個性的なので万人受けしそうには無いんだけど、私的に大プッシュなので、よければ皆様読んでみて感想をきかせてくださいな! さて、スピンはフローレンスの女友達にしてエドワードに首ったけで果敢にモーションをかけたお転婆娘メレディスのロマンス、楽しみです。 Beyond Innocence ![]() 今作品 エドワード&フローレンス Beyond Seduction ![]() ニコラス&メレディス |
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クルージーの1995 RITA Best Short Contemporary Series Romance 受賞作。クルージーのTから出ているのはお楽しみ半分で未読なのだけど、HQ以外の作品の印象で彼女の描くヒーローはどちらかというとスタイリッシュで格好いいんだけど心の中は優しい山男・・・ってイメージなんですが~。 この作品は、見てくれも山男で(笑)素敵だったわ~♪(爆) クルージーらしい、絶妙な間合いのユーモアがいちいちクスクスとさせてくれるし、惹かれたくないのにどうしても惹かれていく男女のもどかしさと幸せをテンポよく描いていて、最後まで本当に楽しめる作品。 女性を愛しく思うなんて自分には無い!と思い込み、安定した生活(=結婚とか)にはまると自慢の「直感力」が衰えると頑なに信じているザックの、なんて可愛らしく男らしいか! それなのに、ドジで優しいルーシーのことが心配でたまらず、悶々としたり怒ったり(笑) アンソニーじゃないが、私までついつい子を思う母のようにザックを見守りたくなったっての。 犬と暖かい家庭なんてと思いつつ、ついついルーシーの犬たちを「子供たち」呼ばわりする優しいったら! ザックが足の悪い犬を拾って家に連れ帰るところなんて、ほんとうに涙が出たし・・・ で、この暑いのにぴったり腕にくっついて眠る我が家の猫の頭を思わず頬ずりしてしまった。 脇キャラたちもアンソニーを筆頭にルーシーの姉のティナや、ザックの同僚刑事や果ては美容師までキャラそれぞれの個性があるって、作家の力量を感じるな。 10月のラズベリーブックスはリン・カーランド「わたしの黒い騎士」、舞台は中世イングランドです。 This Is All I Ask ![]() そして、ライムブックスはキャスリン・シェイ「天使は泣けないから」。 HQから何作か出ているのかな? Someone to Believe in (Berkley Sensation) ![]() |
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いよいよ明日、NFL2007シーズンが開幕です!
いきなり、コルツvsセインツなんてぶっ飛び嬉しいカードだし♪ 明日は仕事休みたいくらいの勢いですが、そうもいかず(笑) 定時でさっさと退社して、堪能することにいたします。 DVDレコーダーにもようやく慣れ、その賢さに、ほーーー!と感動することしきりです・・・(^。^;; |
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男性経験の無い初心なヒロインにいかついヒーローという設定に惹かれて読んでみましたが・・・うーーん、期待通りのドキドキ感はあんまりなかったな~。 ジョー・リーはブレイズで2作品読んだことがあったんだけど、そういえばどちらもとっとと売りに出していました(爆) 随所にユーモアも散りばめられていてクスっとさせられたりしてサクサクと読めるんだが、肝心のセイラとマットの心のうちの微妙な感じが、あんまり伝わってこないのよね~。 恋のレッスンとしてマットではなく重役のジムを誘惑しようとしながらことごとく失敗しその度にマットに迷惑をかける天然キャラのセイラ、ちょっと強面だけど優しいマットの対比の妙はあるけれど。 お互いに意識してドキドキしちゃうところを、もっとあからさまに前面に出してくれたら、ベタだけど良かった気がするな。 気を取り直して、引き続きHAのクルージーを読む予定です。 |
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リサ・マリー・ライス【MIDNIGHT SERIES】第2弾、前作に負けないくらい熱くて巷で話題ですね・・・(笑) 何せ、クレアとバドが出会ってからの2日間の狂おしい様子だけで、たっぷり作品の2/3を費やしている! 正直、その後のクレアの父登場やロシアマフィアやスザンヌの事件等々、霞んでしまうくらい前半部分が熱いです(爆) 熱い関係にどっぷりのバドとクレアが、自分たちの行為に素直に没頭して幸せいっぱいな様子が、非常に楽しいのよね読んでいて。 全く後悔してないし、とことん愛し合おうという姿勢が、潔くてさ~。 バドが・・・クレアのそばにいると常に「臨戦体制」でその激しさったら! 前作ジョンの時も思ったけど、このシリーズのヒーローときたらほんまに野獣ですな。 で、野獣っぷりをヒロインに宣言して(笑)とことん実践するところがまた凄い。 クレアの過去の病状を知ってからの悶々ぶりも可愛いし、これくらい素直で一直線のヒーローも最近あんまり見かけないけど、これがまたなかなか新鮮で良い。まあ、心に深く残るという作品では無いけれども、トントン読めてその間は思いっきりファンタジーを楽しめる作品かな。 |
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リディア・ジョイスの初邦訳作品。 水の都ヴェニスを舞台にした、復讐劇を絡ませた濃いロマンス・・・と思って読んだのだけど・・・ うん、濃い、というか文体がネチっこい(笑) 私の読解力が無いからなのか、時々主語が誰なのか何なのかわからなくなる・・・(^。^;; ヴェニスの華やかなようでいて暗澹とした薄暗い感じはすごくよく表現されていて、ヒーロー:セバスチャンとヒロイン:サラのこれまた暗い出会いにはぴったりな感じ。 案外いい人だったセバスチャンよりも、サラの悲惨な過去と薄幸なキャラが嫌味を感じさせずひき込まれて読ませてくれた。 しかし、もっともっとドロドロした展開を予想していただけに、意外とあっさりな解決と不思議と後をひかない読後がちょっと残念だったかな~。 この時代に貧乏に生まれついた女性のどんなに苦労が多かったかを思うと、切ない気持ちにされられたな。 |
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